死刑制度はどうなるのか?

 

虚ろな十字架 (光文社文庫)

虚ろな十字架 (光文社文庫)

 

東野圭吾の『虚ろな十字架」を読んだ。かなり興味深い作品となっている。

死刑制度は、裁判における究極の判決。しかし、死刑を宣告された被告がそれを受け入れて、反省するとは限らない。それで、意味があるものなのだろうか?それなら、無期懲役で、反省の日々を過ごさせるほうがいいのかもしれない。でも、上辺だけで反省を口にするという人もいるだろう。死刑がなくなったら、喜ぶ人も出てくるかもしれない。難しい問題で、結論が出ない。

そもそも殺人はなぜいけないのか?子どもが口にする困った質問である。映画なりで、正義のヒーローが何のためらいもなく悪者を殺すシーンがある。正義があれば、殺人も罪にはならないという形だ。でも、この考えだけでは、テロも身勝手な正義で実行されているから、立場が違えば、許されるものであると考えられる。う~ん、どう考えればいいのかはわからないが、世の中の作品から殺人シーンを全てなくしてしまうことによって可能性が生まれるのではと思ってしまう。殺人を犯すというもの自体を口にするのも忌々しいという禁忌にしてしまってはどうだろうか?今のご時世で、大規模な戦争をする可能性も辞さないという北朝鮮を見る世界の目は参考にならないだろうか?

長々書いたが、まぁ、無理だろう。色々と考えさせられる作品だった。